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いつまでも、美味しく食べ、楽しく語らい、明るい笑顔で過ごすために!

加齢とともにさまざまな筋肉が衰えていきます。

「大きな声が出なくなった」
「話していると息苦しい」
「口が回らない」

・・・そんなお悩みはありませんか。
声を出したり話したりする機能も確実に衰えていくものなのです。ただし、適切なトレーニングを行うことで、その進行を遅らせることは可能です。

英語発音体操は、口周りや舌の筋肉を鍛えて、誤嚥予防や発語訓練に役立ちます。顔の筋肉が鍛えられると表情が豊かになり、気持ちも明るくなります。

声を出すと身体が変わる

「話す機能」を維持するためには、2つのポイントが重要です。

1つ目は「呼吸」です。
声は「吐く息」にのって出ます。話をする相手にきちんと声が届くだけの十分な呼気を身体の中から押し出さねばなりません。
しかし、筋力の低下に伴い、呼気を押し出す力も弱くなります。肺活量の低下に伴い、呼気を押し出す力も弱くなります。肺活量の低下に悩みを持つ方もいらっしゃるでしょう。

2つ目は「調音(構音)」です。
構音障害という言語の障害について聞いたことがありますか?
脳梗塞など、脳のトラブルによって引き起こされる失語症や麻痺による言語障害を思い浮かべる方が多いと思いますが、「口が回らない」という現象はごく軽度の構音障害と言えるでしょう。舌をはじめ、口腔内の筋力が低下することによっても引き起こされます。

「舌出し運動」で舌筋を鍛える

舌を前後左右上下に動かして、舌の筋肉を鍛えます。舌の筋肉が鍛えられることで、滑舌や嚥下の向上に役立ちます。

顔の前に思い切り伸ばします

鼻の先をなめようとしてみます

右の耳をなめようとしてみます

左の耳をなめようとしてみます

母音体操で表情豊かに

母音体操では、口を大きく開けたり小さくすぼめたり、舌を緊張させたりゆるめたり、喉を開いたりと、首から上の筋肉を総動員します。

英語では日本語では使わない筋肉をたくさん使うので、ネイティブっぽい発音を訓練すると、自然と筋肉運動になるというわけです。

顔の筋肉を鍛えることで、表情が豊かになり、気持ちも明るくなります。

横に引っ張って、タテに開けて、英語の口を作る

20以上ある英語の母音の中から、特徴的な7つの母音と子音wを使ったトレーニングです。
口を横に引っ張ったり、タテに開けたりして、しっかりと口の形をつくり、一音をゆっくり4数えるくらいで声を出し、矢印の順に練習します。

口の動きに合わせた身体の運動

口の動きに合わせて身体も動かすことで、顔の筋肉と身体の筋肉を一緒に鍛えましょう。

認知症予防医学分野では「デュアルタスク(二重課題)トレーニング」や「コグニサイズ(認知症予防運動)」が注目されています。
適度な運動と頭脳を使う作業を組み合わせることで、脳に刺激を与える良いトレーニングになるということです。

口の横の広がりに合わせて腕を横に開き、アゴの高さに合わせて腕を上げ下げします。