英語発音体操とは、英語を発音する時の、筋肉・息・リズムを使った新しいトレーニングメソッドです。
声・顔・体の3つの要素を鍛える健康体操として考案されました。
英語の文法や単語の知識は不要です。ABCが読めなくても、聞く・声に出す・体を動かすの3つができれば、誰でも楽しくおこなえます。
座位でも立位でも、状態に合わせて行えるので、小さなお子さんから高齢者まで誰でも一緒に楽しくトレーニングできます。
英語の発音を筋肉に覚えこませるので、ネイティブに近い発音が身につきます。
英語は、日本語では使わない表情筋や舌・唇をたくさん使います。ネイティブっぽい発音を練習すると、自ずと表情が明るくなり、姿勢も良くなるのはそのためです。
また、歌舞伎の世界では「一声、二顔、三姿」といい、江戸時代から良い役者の三条件とされてきました。現代でも若々しい印象は「ハツラツとした声、活き活きと明るい表情、背筋の伸びた姿勢」です。英語発音体操は、その3つの要素に働きかけるミラクルなトレーニングです。
●英語の頬、唇、アゴの動きで普段は使わない筋肉を使う
●ネイティブっぽい発音で、腹式呼吸を身につける
●英語のリズムを体で覚える
健康や美容や美声を目的にした体操やトレーニングは数多くありますが、英語発音体操はこれ1つで、声・顔・体そして脳にも効果が期待できる画期的なメソッドです。表情筋や舌や唇の筋肉をたくさん動かして、滑舌や嚥下機能の向上、フェイスラインの改善などに効果が期待できるのと同時に、腹式で声を出すことでインナーマッスルを鍛え、発声はもとより、生きる上でもっと重要な肺活量をアップすることができます。そして最近美容や健康で注目されている「姿勢」の改善にもつながります。
英語という言葉にしり込みする人もいると思いますが、そんな人にこそ英語発音体操を実践してほしいのです。文法や単語は必要ありません。今こそ、学校で学んだ英語を自分自身の健康や美容や趣味に役立ててください。日本語の生活では使わなかった筋肉を使う、声と息の出し方を覚える、そして英語の記憶を蘇らせて脳に刺激を与える。まさに今流行りのデュアルタスクをしのぐトリプルタスクです。
そして子供たちには、座学で飽きてしまいがちな英語学習に代わり、楽しく体を動かして声を出してネイティブの音を身につけるという画期的な学習法です。
声・顔・体に働きかけるトレーニングの3構成
●母音体操・・表情筋・舌・唇のトレーニング
●子音体操・・体幹・腹筋のトレーニング
●弱強リズム体操・・英語のリズムを体で覚える
顔・舌・唇の筋肉を使う 母音体操
リフトアップと滑舌・嚥下機能の維持・向上。普段は使わない表情筋、下、唇をたくさん動かします。
表情筋、舌、唇の筋肉を鍛えて→リフトアップ効果、滑舌改善、嚥下機能向上、etc.
「食べ物が飲み込みずらい」「口がまわらない」などの悩みの原因の多くは、首から上の筋肉の衰えです。
顔も舌も唇もすべて筋肉です。使わなければ衰えます。実は、日本語で生活しているとこれらの筋肉をあまり使うことがありません。それに対して英語を話すときは、口を大きく開けたり、すぼめたり、横へひいたりと、顔の筋肉をたくさん動かします。
英語発音体操の母音体操は、英語の母音の音を出すことで、口をたくさん動かして表情筋、舌、唇の筋肉を鍛えます。
表情筋を鍛えれば、嚥下や滑舌の悩みだけではなく、リフトアップ効果や豊かな表情が作れたりと、たくさんの“うれしい変化”が期待できます。
◆母音ってなに?
母音は、気道を通ってきた息が、なにものにも邪魔されずに声になった音です。日本語の母音は「あいうえお」の5つです。英語は国や地域の差はありますが約20あります。英語では「あ」に近い音が3つもあります。
母音は必ず声帯を使って発声されます。声帯が震えることで息の音が増幅されます。これは日本語も英語も同じです。喉に手をあてて「あいうえお」と発声すると声帯が震えているのが手に伝わります。
たくさんの息を使う 子音体操
インナーマッスル強化と肺活量アップ。腹式呼吸で、深く息を吸って、声と一緒にたっぷり吐き出します。
腹式呼吸で体幹(インナーマッスル)を鍛えて→肺活量アップ、声量アップ、姿勢改善、etc.
「声が通らない」「大きな声が出ない」「話していると喉がつまる」などの悩みの原因の多くは、声(声帯)ではなく息にあります。
声は息の音です。その息を送り出しているのは肺です。肺を動かしているのは横隔膜や腹筋といったインナーマッスルです。インナーマッスルが衰えていると息をしっかり出すことができなくなり、声も出にくくなるのです。日本語は声帯を使って出す音(有声音)なので、あまり息を必要としません。それに対して英語には息の音(無声音)があるので、しっかり息を使って話します。
英語発音体操の子音体操は、英語の子音の音を出すことで、息をたくさん吐き出してインナーマッスルを鍛えます。
インナーマッスルを鍛えれば、声の悩みだけではなく、肺活量がアップして息切れを防止したり、腹筋が鍛えられて姿勢が改善したりと、たくさんの“うれしい変化”が期待できます。
◆子音ってなに?
子音は、気道を通ってきた息が、舌や唇、歯などで遮られて声になった音です。母音はすべて声帯を使った音ですが、子音には声帯を使う音と使わない音があります。前者は有声音、後者は無声音と言います。
英語のリズム 弱強リズム体操
英語のアップビートのリズムを体で覚えて、メリハリのある文章を発音できるようにトレーニングします。
リズム感と体幹を鍛えて→四肢と体幹をつなぐバランス力アップ、英語らしい抑揚を習得、etc.
正しい英語を話しているのに相手に通じない。この原因の多くはリズムにあります。
「わたしの なまえは すぎもとです」この文章を、日本人は「わ」「な」「す」にアクセントを置いて話します。日本語は強弱強弱のオモテ拍すなわち民謡のリズムだからです。それに対して英語は弱強弱強のウラ拍すなわちロックのリズムです。「わたしの なまえは すぎもとです」を英語のリズムで話すと「た」「ま」「も」にアクセントがきます。英語らしい抑揚には、日本語を話す時とは全く逆のリズムを身につける必要があるのです。
英語発音体操の弱強リズム体操は、英語のリズムを体で覚えて、四肢と体幹をつなぐ筋力を鍛えます。
英語らしいリズムが身につくだけではなく、バランス力がアップして姿勢改善や転倒防止など、たくさんの“うれしい変化”が期待できます。
※テキストは、IBCパブリッシング発行の『英語発音体操』です。Amazonで購入できます。