授業のはじまりに、英語発音体操で準備運動を!

体育の授業は必ず準備運動からはじまりますね。英語教育でもウォーミングアップの時間が授業をスムーズに進めるカギとなります。
英語が話せないのに、どうやって指導するの?とお悩みの先生方にこそおススメの、身体を動かすことで英語の発音を楽しく身につける、明日からすぐ授業で実践できるトレーニングです!
10分程度、座ったままでもOKです。

子どもの発育は待ったなし。喋れる口と体を作る「英語発音体操」

子どもの口腔内の形や広さは、およそ12歳までに作られます。また、この時期に舌などの筋肉を鍛えることで、響きやクリアさなど「声の質」が決まります。
英語を話すための身体づくりを是非取り入れてください。
ネイティブっぽい発音をまねる事で、口の内外や体幹の筋肉をきたえ、腹式による呼吸法を身に付けます。

話すことは、コミュニケーションの強力なツール

日本人は、コミュニケーション、プレゼンテーション、あらゆる場で「話す」というアウトプットが苦手と言われています。
どのような場面でも明るく伸びやかに発言できるようになれば、子供たちの自己肯定感が高まり、色々なことにチャレンジしようと前向きになれます。

声を出すことは、知識だけではできない

2020年、いよいよ新学習指導要領での教育が始まります。小学校での英語教育は、中・高での英語教育とは違い、「英語でコミュニケーションを図る力を身につける」ことが目的です。
英語の単語を知っているのと、単語を発音できる、というのは違うスキルです。
いざ英語を話そうとしても、声に出すトレーニングをしていなければ、話すことはできません。

小学校での英語教育が導入され、英語の知識は身に付けても、いざ英語を話そうとした時、発音に自信がないということでせっかくの知識が生かせなければもったいないですね。
読む・書くと同じように、聞く・話すも練習が必要です。声を出す訓練が足りていなければ、しっかり音を出すことはできません。

声を出すために大切な、2つのこと

声を出すためには2つ大切なことがあります。

一つ目は、声のもととなる息を、肺から十分に送り出すこと。
二つ目は、肺から送られてきた息を、喉や口の中の空間でクリアで美しい声に磨き上げることです。

つまり、肺活量や舌や頬の筋肉がしっかりできている必要があります。

良く響く声、人を魅了する声は、体幹や舌・唇などの口の中の筋肉を子どもの頃から鍛えることで作られるのです。

口の中の容量を大きくするためのタイムリミット

子どもの口腔内の筋肉は、12歳までに形成されると言われています。
小学生の頃に、しっかりと口の中の容量を大きくしておくことは、将来必ず役に立ちます。

英語発音体操の3つのトレーニング

英語を話すための基礎トレーニングとして、英語発音体操では、3つのトレーニングを用意しています。

  • 顔の筋肉を鍛える母音体操
  • 息の吐き方を覚える子音体操
  • 英語の抑揚を感じる弱強リズム体操

繰り返しトレーニングすることで、体に覚えさせます。
とっさの一言が、躊躇なく口から飛び出るようになるには、基礎トレーニングが大事です。

具体的にどのような体操なのか、簡単にご説明します。

まず、母音体操です。
20以上ある英語の母音の中から、特徴的な7つと子音wを使ったトレーニングです。

口を横に引っ張ったり、顎をタテ方向に開いたり、しっかり口の形を作ります。
口の動きに合わせて身体も動かすことで、顔の筋肉と身体の筋肉を一緒に鍛え、体全体で英語の発音を身に付けます。

子音には、破裂音と、摩擦音があります。(破裂音と摩擦音のどちらも含む破擦音もありますが、大きく2つに分けて練習します)

摩擦音は、長く息を吐く訓練です。お腹の中から絞り出すようなイメージで練習します。
一例)す~ / ず~

破裂音は、勢いよく息で舌や唇を弾き飛ばすようなイメージで練習します。
一例)ぷっ / ぶっ

弱強リズム体操は、英語のリズムを覚えて、よりネイティブに近い抑揚(単語や文章のメリハリ)を身に付けるためのトレーニングです。
いわゆる日本人のカタカナ英語ではなく、ネイティブが聞いて違和感がない、通じる英語を身に付けます。

英語発音体操実践者の快挙!

2019年11月に開催された、第71回全日本中学校英語弁論大会優勝者も英語発音体操の実践者です。

スピーチの中でも、おばあちゃんと一緒に英語発音体操を練習したエピソードが語られています。